木造建築の新工法開発を行う木構造技研(静岡県浜松市)は、同社が開発した木造建築の新工法「柱壁(はしらかべ)構法」の事業展開にあたって、パートナー企業の募集を開始した。中低層の木造ビルなどの建築を想定している。
柱壁構法は、大判の構造用集成材と専用金物を組み合わせた木造工法。構造材に120×600のRウッド集成平角材を使用し、脚部から垂直方向に特殊なラグスクリューボルトを打ち込んで専用接着剤で固定。土台との間に“クラッシュボックス”と呼ばれる穴あき鋼管を設置して接合する。大学で行った強度試験では、壁倍率で18.1倍、最大荷重60kNトンに耐える性能を確認。そのため、大地震にも耐えられる構造体が作れるほか、バンパー的な役割を果たす鋼管は簡単に交換できるため、地震後のメンテナンス性に優れているとする。
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