矢野経済研究所(東京都中野区)は今年2月〜4月、住宅リフォーム市場調査を実施した。
2011年の住宅リフォーム市場規模は、前年比約3.1%増の6.1兆円と推計。上半期は震災の影響から大きく需要を落としたが、夏頃から回復し下半期は昨年比10%越の需要が発生したとする。
2012年は、太陽光発電システムをはじめとした創エネリフォーム、復興支援・住宅エコポイントによる省エネリフォームが堅実に需要を引っ張っていくとして前年比約2%増の6.3兆円と予測。
また、政府がリフォーム市場の倍増を掲げる2020年には、約7.5兆円(11年比22.7%増)まで市場が拡大すると予測。同研究所では、既存住宅そのものを「資産」としてとらえ「住み継ぐ」ためのリフォームという考えが浸透するかどうかが、これからのリフォーム市場の成長を大きく左右すると考察。2012年が、住宅リフォームのトレンドを大きく変えるターニングポイントになるとみる。
調査結果は「2012年度版住宅リフォーム市場の展望と戦略」として4月26日に発刊。税込み11万5500円。
※この調査における住宅リフォーム市場とは、「10m2超の増改築工事」「10m2以下の増改築工事」「設備修繕・維持関連」「家具・インテリア等」の4分野を指す。
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