「地産木造ビル推進本舗」の活動を通じて全国の地域工務店による非住宅木造施設への取り組みを支援するリヴ(京都府向日市)は11月11日、同市内に自社が木造軸組工法で新築中の2階建て・延べ床面積約600m2の自動車整備工場・社屋の構造見学会を、同本舗加盟工務店向けに開催した。自動車工場に求められる高い防火性能や吹き抜け空間の確保といった特有の条件をクリアする方法などについて現地で解説した。
リヴが来年1月の完成を目指して施工中の岡田自動車の工場・社屋の敷地(面積1081m2)は、国道沿いの準防火地域に含まれる。構造にはJAS構造材を使用。通常は標準化している京都府内産材を用いるが、今回はウッドショックの影響で木材調達に大幅な遅れが生じたため、一部に活用するにとどまった。
大断面集成材を使用して、吹き抜けで大空間の整備工場と事務所、商談スペースを設ける。内装を木質化するほか、らせん階段を設置したり、顧客が出入りする場所に木材でカウンターや家具を造作するなどして特徴を持たせる。
木造のコストメリットも提案
構造見学会には同本舗に加盟する工務店20社が参加。リヴ営業部の鶴亀秀和さんは、施主(岡田自動車の代表)が自分の幼なじみであったことや、自社の社長の波夛野賢さんと地元の青年会議所で顔見知りだったことから相談が舞い込み、他社との相見積もりの結果、受注に至った経緯を説明。「施主は・・・
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