工務店経営支援ネットワークのフォーセンス(東京都千代田区)は11月30日、宮崎県宮崎市で第19回目を数える「フォーセンスフォーラム」を開催。全国から約100人が参加した。
当日は、役員会社であるチトセホーム(宮崎県日向市、西山哲郎社長)が2017年から独力で開発する全48区画の戸建て分譲地「サザンテラス加納」(宮崎市清武町)の最新完成現場2棟、構造現場2棟、モデルハウス2棟および引き渡し済みの外観24棟を視察。昨年はグランドオープン前の同地を参加者に開放したが、それが1年後どのように変化したかを公開した。
参加者に話を聞いた。
「チトセホームの住宅デザインと、西山社長がいまどんなことを考えているのかを知りたくてフォーラムに参加している。材料のこと、納まりのクリアランスのこと、外構のこと、分譲地特有の顧客層のことなど、社員さんや現場の方の生の声を聞けたのがよかった。また、今後はどうしても資材の値上げへの対応を考えていかなくてはならないので、コストダウンのヒントをいくつかもらえたと思う」(三鴨地所代表取締役・三鴨誠一さん、4回目の参加)。
「フォーラムは、フォーセンスと西山社長の最新の動きを確認する意味で定期的に参加している。視察後の講演も面白い。今回の分譲地は実にいろんなものが建っているなという印象を持った。経営者、社員、お客様それぞれの立場を想像しながら回らせてもらった」(森大建地産代表取締役・森秀樹さん、定期的に参加)。
視察後は場所を移して、「アフターコロナの工務店戦略」をテーマに役員会社2人による講演会を開催。チトセホームの西山哲郎社長は、自社の決算報告書を公開しながら、価格改定やターゲット層の設定など2022年に取り組むべきポイントを話した。
さつまホームの新留巧三社長は、コロナ禍に入ってからの取り組みを具体的に紹介。業務・会議のDX化、施工標準書の作成+現場カメラの導入、新卒採用などで社内の仕組みを一新したほか、ダルトンやスノーピークなどの異業種ブランドを利用した新事業・新店舗に挑戦していることを報告した。
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