スノーピーク(新潟県三条市)は12月1日、新潟市で分譲住宅やショップなどからなる約6600坪の住宅街「野きろの杜」を開発すると発表した。これほど大規模なまちづくりへの参画は今回が初めてといい、アーバンアウトドア事業で培ったノウハウを生かした新しいまちづくりを提案する。まちびらきは2022年10月の予定。
新潟土地建物販売センター(新潟市)と石田伸一建築事務所(新潟市)との協働プロジェクト。スノーピークは「野遊び」の要素を取り入れたアウトドアリビングや広場の監修などを行う。 新潟土地建物販売センターは不動産開発と全体企画管理を担い、石田伸一建築事務所は住宅の建築をはじめ、共有空間のデザインなどを担当する。
街は、「人と人がつながる、野遊びのある街」をコンセプトに、34区画の分譲地と8戸の賃貸住宅からなる「住宅エリア」、ショップやイベントを通して交流が生まれる「コマーシャルエリア」、宿泊体験ができる「ゲストハウスエリア」で構成。そこに人が集うことで自然発生的な交流を生み、「自然と共に生きる暮らし」を実現する。短絡的な利便性や収益性ではなく、中長期的な視点で街を育てて魅力を増進していく新しい街と住まいの在り方を提案する。
今回のプロジェクトでは、戸建て住宅の外壁には県産杉の活用を推奨し、賃貸住宅や店舗、ゲストハウスの外壁には、新潟県魚沼地域の魚沼杉を使う。地産地消で資源を循環させることで県内の林業を復興させ、地球環境への負荷が少ないサステナブルな建築の仕組みも構築したい考え。
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