「CLTで地方創生を実現する議員連盟」(石破茂会長)は11月30日、CLT関連の令和4年度予算概算要求の満額確保などを始めとした要望をまとめ、同議連の決議書として金子原二郎農林水産相に提出。CLTをあらゆる分野の建築物に活用し利用を促進することで地方創生を実現したいとして、以下の5つを強く求めた。
・CLT関連予算について、令和4年度当初予算概算要求額の満額確保
・2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現に向けて、国、地方自治体、民間における国産CLT利用を一層促進
・需要者や消費者も含めた幅広い者を対象とする、国産材CLTの普及啓発活動の強化と供給者への支援体制の強化
・CLTを核とした国産材需要の拡大を通じた地方創生および国土強靭化の実現
・政府としてCLTの単価コストを落とすあらゆる政策の導入
石破会長は、「CLTは、木のコンクリートとも呼ばれるくらいに強度がある。ほとんどが工場生産で工期が短くゴミも出ない。人件費も抑えられる。カーボンニュートラルに貢献する良いことづくめの素材だが、価格が高い」とコストの問題に言及。もっと普及させることによってコストを下げていくことができるとして、「まず予算を確保し、官需と民需で利用を促進したい。そのために政府を動かす。金子大臣にも趣旨をよくわかってもらえ、議員連盟にも加入してもらった」と意気込んだ。
また、古屋圭司会長代理は「雑木林でも全く問題なく使えるCLTはこれから間違いなく広がっていく。農水大臣のリーダーシップでCLTを一層広げていって欲しい」と訴えた。
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