日本気密測定推進協会(富山市)は、気密測定に関する相談ができるオンラインイベント「日本気密測定推進協会 オンライン説明会」を12月17日に開催する。
協会設立の4月以降、住宅の購入者や、顧客に快適な住環境を提供したいと考える工務店などの事業者から、気密測定に関する問い合わせが多く寄せられているといい、初のオンライン説明会の開催が決定。「新築住宅の気密性を調べたい」「第三者による気密測定と数値化された保証書で顧客に安心してもらいたい」「気密測定を新規事業として取り入れたい」などの要望や問い合わせに応える。
説明会では、同協会の取り組みや導入事業者事例、気密測定器「Dolphin2」での測定事例も紹介。オンラインで実施することで、全国の工務店や事業者に、気密測定に関する説明と相談対応を行っていく。参加費は無料。定員は10社。申し込みは、公式サイト内のお問い合わせフォームから。
同協会はヤマイチ(富山市)が、気密測定の普及により快適で安全な住宅を日本中に広める目的で設立。明確な測定方法が浸透せず、均整化された測定がされていない現状のなか、事業者への支援事業を展開。研修制度や作業マニュアル提供などによる測定事業者の増加促進と、依頼者との信用信頼性を高める情報提供などにより、高気密住宅・気密測定の推進を図る。
「Dolphin2」は、ヤマイチが、これまで培ってきたノウハウや工務店・ビルダーの要望を取り入れ、誰でも使いやすい気密測定器として開発。従来、全長1400mm、重さ15kgほどある気密測定器を、700mm、8kgまで軽量化し、トートバッグで持ち運べるほどコンパクトにした。タッチパネルで簡単に操作でき、測定したデータをその場でUSBメモリーに保存可能。データをパソコンに取り込み、必要項目を入力すれば、通常半日程かかってきた報告書を2~3時間で完成させることができる。作業効率アップも実現した、高気密住宅を身近にするツールとなっている。
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