ケイアイスター不動産(埼玉県本庄市)のグループ会社Casa robotics(カーザロボティクス、群馬県高崎市)はこのほど、2022年3月期上期(2021年4月~9月)の規格型平屋注文住宅IKI(イキ)の契約状況を発表した。それによると、カテゴリ別で1位となったのは、前回(2020年9月~2021年3月)と比較して13ポイント増加したファミリー層(29%)だった。
年代別では30代が1位で、生活動線に優れ暮らしやすい平屋が、子育て世帯においても人気であることが伺える結果となった。
60代以上のシニア層は割合を減らしたものの、契約件数は同等水準で推移した。ディンクス、お一人様世帯の契約も堅調で、シングルマザー世帯でもコンスタントに契約となるなど、「ちょうどよい広さ・間取りの平屋」への関心が幅広い層で高まっていることがわかる。
同社は2020年8月に、17坪タイプ649万円(税込)から購入できる規格型平屋注文住宅IKIを販売開始。リーズナブルな価格と優れたデザイン性で、シニア世代の建て替えニーズに対応し、2021年3月にはシニアの割合が37%となった。平屋の利便性がテレビ・雑誌で紹介され、注目度が高まったことから、若い世代やファミリー層のモデルハウス訪問やホームページへの反響が増加。リモート接客やアプリ「ヒラヤー」のリリースなど、リアル展示場とデジタルマーケティングによる戦略の成果が、今回の結果につながる要因のひとつとなったとしている。
今後も、各モデルハウスの無人内覧リモート接客の拡充、アプリの機能追加など、「リアル×デジタル」の組み合わせにより、従来の注文住宅の検討や購入方法をアップデートするとともに、平屋とIKIのさまざまな魅力を伝えていくとしている。
国土交通省によると、2020年度の着工棟数のうち平屋の割合は11.5%と伸長している。1世帯あたりの人数は2.27名で、今後も平屋ブームと言われる状況が続くと予想される。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。