脱炭素社会に向けた住宅・建築物の省エネ対策等のあり方検討会などで議論されてきた住宅の脱炭素施策が、実現に向けたフェーズに入った。国土交通省、経済産業省、環境省の3省は11月4日の合同会議で、各種基準の見直しに着手。住宅性能表示制度の断熱等性能等級に、さらなる上位等級として、HEAT20・G2、G3相当の等級6・7を新設する考えを示した。
あり方検討会のとりまとめ(8月23日公表)におけるロードマップには、2030年度までに上位等級を創設することが盛り込まれている。既に、ZEHの強化外皮基準に相当する断熱等性能等級5の創設は具現化に向けて動いている。
「ZEH水準を上回る」等級の設定は、トップアップの取り組みに該当する。水準は、暖冷房の一次エネルギー消費量の削減率を目安とし、等級4(省エネ基準)に対しおおむね30%削減できる性能を等級6、40%削減となる水準を等級7とする考えだ。
国交省の試算によると、HEAT20・G2、G3のUA値の水準でほぼエネルギー削減率の目安を達成できるとして、G2、G3が指標として採用されることとなった。
5地域の水準を修正
ただし・・・
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