YKK AP(東京都千代田区)は、同社が2017年から展開するインテリアドアシリーズ「famitto(ファミット)」に、天然木を貼った「突板タイプ」と木目柄の「木調タイプ」を加えるなどラインアップを拡充し、12月6日発売した。暮らし方やインテリアの多様化に合わせ、どんなライフスタイルにも応えられる豊かなバリエーションと同時に、独自開発した枠見付2.5mmの「スリム枠」を採用したことで、壁との一体感が生まれ、空間全体のデザイン性が向上。また、省施工も実現した。
「突板タイプ」は、ドアの表面に一般的な厚み(0.2mm)よりも厚めの0.5mm厚の天然木突板を貼り込んだことで生まれた、天然木ならではの肌触りや質感、木目が特徴。オークとウォールナットを取りそろえた。「木調タイプ」は、横木目のデザインや採光スリットなど全9種類のデザインと12色の多彩なラインアップ。また、これまで引き戸のみだった「ガラスタイプ」に、要望の多かったドアを新たに追加した。デザイン性にもこだわり、ドアハンドルにはラッチが不要な「マグネットキャッチ」(特許出願中)を新たに開発。デザイン性を損なうことなくドア機能を果たすことに成功した。
これらのいずれにも、軽さと強度を併せ持つアルミ素材の「スリム枠」を採用。木製枠の約10分の1という2.5mmのスリムな形状でデザイン性を高めるとともに、施工性もアップした。また、幅木も3mmのスキニータイプを新たに設定し、スリム枠と壁との一体感をより高めた。
枠のカラーは、ファミットのどの扉タイプを選んでもなじむように、ピアマットシルバー、ブラック、シルキーホワイトの3色から選べる。これまで現場からは、「施工が手間」との声があったと言うが、「新開発のスリム枠は位置決めを一人でもスムーズにできる」(同社)とし、現場施工の効率化にも貢献する。
参考価格:ファミット/R突板タイプの片開ドア・無採光デザインが20万円。ファミット/W木調タイプの片開ドア・無採光TAデザインが6万4000円。2022年度に6億円の売上目標を掲げる。
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