積水ハウス(大阪市)は11月15日、同社やグループで顧客に提供している住宅設備機器や住宅建材の取扱説明書を電子化すると発表した。設計段階のCADの図面や仕様書の情報と連携させ、建物ごとに一元管理できるシステムを構築することで、顧客の利便性向上と社内の業務効率アップを図る。 2021年11月より一部エリアから段階的に提供を開始、2022年2月に全国で提供する予定。将来的には全ての取扱説明書を電子化に切り替える。
今回の取り組みの背景について同社は、紙の取扱説明書は戸建住宅で平均約50部、賃貸住宅で平均約20部と量が多く、収納場所の確保が難しい、必要なときに探しにくい、という課題があるとした。取扱説明書を電子化し、顧客の端末で閲覧できることで、収納場所が不要となり、必要なときに最新の取扱説明書を検索して閲覧できるため、顧客の利便性が高まるという。
全て電子化が実現すれば、同社内では、戸建住宅で平均約1時間、賃貸住宅で平均約6時間の作業時間を要していた取扱説明書をファイリングする作業の時間が、約8割の削減効果を見込むという。また、段階的に紙の取扱説明書の使用を削減することで、環境への配慮に繋がるとした。
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