木造の倉庫に関する問い合わせが増えている。脱炭素への取り組みで、民間企業が自社施設を木造化する動きが活発化しているためだ。ただ、企業の多くは「今までの鉄骨造を単純に木造に置き換えよう」という発想で計画をしている。そのため、コストを度外視して提案すると痛い目にあう。倉庫に関しては以前にもこの連載で取り上げたが、コストの問題で見積もりの段階で中止に追い込まれてしまうケースが多々ある。そうならないために、木造の倉庫を計画する時のポイントを押さえておいてほしい。
先日もある工務店から木造倉庫の相談を受けた。鉄骨造から木造への置き換え案件だったため、想定される問題の回避方法を、事前にアドバイスしながら進めることになった。
依頼のあった倉庫は、9m×7mの一般的なものだった。平面、立面形状ともに普通の木造と大差がなかった。それほどはコストがかからないという算段で計画を進めていた。ただ、倉庫のため階高が有効で5mほしいというオーダーだった。
この場合、もし・・・
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