国土交通省は11月12日、2021年9月分の建設工事受注動態統計調査報告を公表した。9月の受注高は10兆4201億円で、前年同月比2.2%増加した。うち元請受注高は7兆3358億円で同7.3%増加し、下請受注高は3兆843億円で同8.1%減少。民間等からの受注工事のうち建築工事・建築設備工事は1兆3733億円で前年同月比43.5%増。発注者別・工事種類別では、不動産業の「住宅」が最も多く3037億円となっている。
同統計調査は、建設業許可業者(約48万業者)の中から、約1万2000業者を対象にして毎月行っている。
業種別では、総合工事業は6兆3636億円(同0.2%減)、職別工事業が1兆3003億円(同3.2%減)、設備工事業が2兆7562億円(同11.5%増)。元請受注高について発注者別にみると、公共機関からは2兆810億円(同16.6%減)、民間等からは5兆2549億円(同21.0%増)だった。また、工事種類別では建築工事(建築設備工事を含む)が4兆6184億円(同16.4%増)、土木工事が1兆9434億円(同13.2%減)、機械装置等工事が7740億円(同23.2%増)となっている。
民間等からの受注工事のうち、建築工事・建築設備工事(1件5億円以上の工事)の受注工事額は1兆3733億円で前年同月比43.5%増。これを工事種類別にみると受注工事額が多いのは、事務所3886億円、住宅3316億円、工場・発電所1946億円。
発注者別・工事種類別にみると、受注工事額が多いのは、不動産業の「住宅」3037億円、不動産業の「事務所」1714億円、サービス業の「事務所」1651億円となっている。
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