埼玉県久喜市と東武鉄道、トヨタホーム、イオンリテール、早稲田大学大学院環境・エネルギー研究科小野田弘士研究室はこのほど、久喜市・南栗橋駅前エリアを舞台に産官学連携による次世代の街づくりを推進するプロジェクト「BRIDGE LIFE Platform(ブリッジライフプラットフォーム)構想」を策定。11月10日に「まちづくりに係る連携・協力に関する協定書」を締結した。
昨年からのコロナ禍で、リモートワークの推進などにより郊外生活の需要が高まりつつあることを踏まえ、東京都心から東武鉄道で直結する南栗橋駅前エリアで、住宅・商業・生活利便施設・公共施設(公園等)からなる新たな街づくりを推進する計画。南栗橋駅前エリア約16.7haの範囲で街づくりを進め、2022年5月に街びらきを行う予定だ。
同構想は、南栗橋の立地を生かし、人と人、東京と自然など様々なファクターをつなぐ「BRIDGE(ブリッジ)」をコンセプトとした持続可能な都市「サステナブルシティ」を目指すとしている。具体的には、▽戸建街区・クラブハウス(トヨタホーム、東武鉄道)▽商業街区(イオンリテール)▽生活利便街区(東武鉄道)▽公園等(久喜市)――の4つの街区で構成。このうち、戸建街区・クラブハウスは先進設備を採用したスマートタウンの開発に取り組む。5GWi-Fiを敷設し、「働く場所」と「住まう場所」の機能を整備する。また、歩車分離をはじめ、各所への防犯カメラ設置、無電柱化、地盤強化など「災害時だけでなく、普段の生活においても安心して暮らせる街」を目指すとしている。クラブハウスを整備し、住民間でのイベントやワークショップなども実施する予定だ。
街区面積約3.8ha(戸建街区全4.7haの一部)で建設予定数172戸。2022年7月に第1期販売予定(9月入居開始予定)。
また、生活利便街区では子育てや介護のサポートを果たすため、保育所やシニア施設を誘致。その他、早大・小野田研究室は、自動宅配の実証実験などで地元企業と協業。次世代モビリティシステムを導入し、環境配慮など社会課題の解決とともに、住民の利便性向上を目指すサービスを展開するとしている。
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