ヒノキヤグループ(東京都千代田区)は、同社が開発した「Z空調」を搭載した家の住空間の暖かさを体感できる施設、Z空調体感ラボ「ZOOON(ゾーン)埼玉」を、夏場の快適さも体感できるように施設の仕様を整え、10月から運用を開始した。夏バージョンは10月~3月までの冬季、冬バージョンは4月~9月までの夏季の運用とする。これにより、夏の時期であればモデルハウスなど実棟ではそのまま夏の居室の快適さ、体感ラボでは冬の時期を想定した居室でその快適を体感できるようになった。
同社では、家づくりを計画してから契約に進む数カ月の間に、夏と冬の両方の季節を体感できることは、客にとって大きなメリットとしている。実際に、体感ラボの効果で来場した客の成約率も高まっていると担当者は話す。
今回運用を開始した夏バージョンでは、外気温を約40℃に設定し、加湿も行い夏場の蒸し暑い環境を再現。6畳ほどの居室の他、脱衣所やトイレも設置し、それぞれの空間で、ほぼ室温に変化がないことが体感でわかると同時に、リアルタイムで計測されるサーモグラフィ画像でも温度差がないことを確認することができる。また、隣には同じ間取りで壁掛けエアコンのZEH仕様の部屋も用意されており、Z空調の居室との違いを比べることができるようになっている。
見学は、二つの居室を体感しながら、サーモ画像や動画で室温や空気の流れなどを目で確認したり、使用している断熱材やZ空調の仕組みなどの説明を受けながら約1時間ほどかけてじっくり行う。ZEH+壁掛けエアコンの居室との室内の温度差の違いに驚く来場者も多いと言う。
完全予約制。桧家住宅FC加盟店とその顧客やFC加盟を検討している工務店などが利用できる。現在ZOOON埼玉は月に約50組が来場、土日は予約で埋まっているという。
「ZOOON」は、Z空調による冬のあたたかさを1年中体感できる施設として、2020年に栃木県内に初めて開設。その後、第2棟目の施設として、今年5月にZOOON埼玉をオープンした。今後、ZOOON栃木でも夏バージョンを開始する予定で、同社では、両施設の状況をみながら、全国で体感施設を展開することも視野に入れる。
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