国土交通省、経済産業省、環境省は11月4日、住宅・建築物の省エネ性に関する基準整備を進めるため、合同会議を開催した。住宅性能表示制度において、ZEH水準の外皮性能を等級5とする案は既に検討されているが、新たにZEH水準を上回る性能を、等級6、7として設定する方向で検討を進める。
ZEH超の等級は、暖冷房の一次エネルギー消費量削減率を、等級6で30%、等級7で40%を目安に設定する。国交省は試算をもとに、一部の地域で補正は必要だが、おおむね目安に近い削減量を実現できるとして、HEAT20・G2を等級6、G3を等級7とする案を提示した。
あわせて、エコまち法における低炭素建築物の認定基準や、建築物省エネ法における誘導基準も、ZEH・ZEB相当の省エネ性能(再エネ除く)に引き上げる。また、低炭素建築物は太陽光発電設備の設置を、選択要件から必須要件化する。
今後、11月24日に再び3省合同会議を開いて告示案、省令案をまとめ、パブリックコメントを経て来年1月、社会資本整備審議会建築分科会建築環境部会への報告を予定。公示は来年3月の見通しだ。
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