全宅連不動産総合研究所(東京都千代田区)は11月4日、全宅連モニター会員による2021年10月実施の「第23回不動産市況DI調査」の結果をまとめた。10月1日時点の土地価格動向DIは、実感値で5.6ポイント増となり、前回調査に比べ1.9ポイント悪化したが、3回連続プラスとなった。
この他、土地以外の物件種別の実感値も、戸建て住宅に関しては、中古価格が6.0ポイント増(前回調査比5.4ポイント増)、新築価格が19.1ポイント増(同5.5ポイント増)と、いずれも前回調査対比で大幅に改善。中古マンション価格は8.5ポイント増で3回連続プラスとなったが、前回調査対比では1.3ポイント減となった。
■中古戸建ての価格・取引件数動向
中古戸建て住宅の取引価格の動向に関して、3カ月前と現在との比較では、「大きく上昇」が0.4%、「やや上昇」が22.0%、「横ばい」が67.7%、「やや下落」9.1%、「大きく下落」0.9%だった。地区別では関東で「やや上昇」が31.7%を占め、九州・沖縄では「大きく上昇」も4.2%あった。一方、「大きく下落」は関東で1.2%、中部で3.2%となった。
3カ月後の予測は、「大きく上昇」が0.4%、「やや上昇」が15.4%、「横ばい」が74.1%、「やや下落」9.6%、「大きく下落」0.4%だった。
中古戸建て住宅の取引件数の動向に関しては、3カ月前と現在との比較では、「大きく増加」が0.4%、「やや増加」が17.1%、「横ばい」が57.9%、「やや減少」22.8%、「大きく減少」1.8%だった。地区別では北海道・東北・甲信越で「大きく増加」が3.2%となったが、「大きく減少」が関東で2.6%、中部で6.3%となった。
3カ月後の予測は、「やや増加」が12.9%、「横ばい」が64.3%、「やや減少」21.0%、「大きく減少」1.8%だった。
■新築戸建ての価格・取引件数動向
新築戸建て住宅の取引価格の動向に関して、3カ月前と現在との比較では、「大きく上昇」が2.8%、「やや上昇」が42.0%、「横ばい」が46.2%、「やや下落」8.5%、「大きく下落」0.5%だった。地区別では北海道・東北・甲信越で「大きく上昇」が11.5%を占めた。一方、「大きく下落」は関東で1.2%となっている。
3カ月後の予測は、「大きく上昇」が1.9%、「やや上昇」が36.8%、「横ばい」が51.2%、「やや下落」10.0%だった。
新築戸建住宅の取引件数の動向に関しては、3カ月前と現在との比較では、「大きく増加」が1.5%、「やや増加」が19.1%、「横ばい」が55.4%、「やや減少」22.5%、「大きく減少」1.5%だった。地区別では「大きく増加」が北海道・東北・甲信越で4.2%、九州・沖縄で4.5%。「大きく減少」が関東で2.6%、九州・沖縄で4.5%となった。
3カ月後の予測は、「大きく増加」0.5%、「やや増加」が15.8%、「横ばい」が59.9%、「やや減少」22.3%、「大きく減少」1.5%だった。
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