YKK AP(東京都千代田区)は10月25日、電気錠一体型の玄関ドア「スマートドア」に、顔認証キーによるカギの施解錠が可能となる機能を追加した「新スマートドア」の発売を開始した。これに伴い同社が実施した「生体認証に関する生活者の意識調査」の結果も発表した。
同社が展開するスマートドアは、2012年に発売以来、販売数量を伸ばし続けている。今年5月時点で玄関ドア全体に対する販売構成比68%と、同社玄関ドアでは主流になっているという。今回、新たに「顔認証キー」が加わり、「スマートコントロールキー」はICタグキーで施解錠が行える「ピタットキー」と、リモコンキーで施解錠が行える「ポケットキー」の全3種類となった。
発売に伴い同社が実施した調査によると、84.3%が生体認証を知っていると回答した。このうち「使ったことがある」もしくは「現在も使っている」と回答した人は53.4%だった。
一方、生体認証を「使ったことがある」または「現在も使っている」人のうち、顔認証を「使ったことがある」「現在も使っている」人は65%だった。
自宅の玄関扉のカギの施解錠機能として、手動錠以外への意識を調査したところ、「とても魅力的」または「魅力的」と回答した人の割合は、指紋認証(57.9%)に次いで、顔認証が52.1%と2番目に多かった。
玄関扉のカギとして顔認証の魅力を感じて点については63.8%が「セキュリティ面で安心できそうだから」と回答した。調査は10月13~20日にインターネット上で、全国の20歳~60代男女1099人を対象に実施したもの。
同日、同社品川ショールームで開催した製品説明会で、同社住宅本部・住宅事業推進部の磯邊拓さんは「現在7割程の出荷率を占める既存製品をリカバリーする機能に対して、すでに多くの反響(今夏発表時から)をもらっている」と述べた。
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