ランバーテック(埼玉県蕨市)はこのほど、同社が開発した建築工法「LIDトラス」の最新施工例を公開した。
「LIDトラス」は、在来軸組の上に2×4材で構成されたトラスを載せる工法。トラス屋根のほかにブレースや梁、火打で確保する必要があった屋根水平構面を、LIDトラス屋根のみで確保可能としたもので、従来の在来小屋組では難しかった間取りの可変性を実現。10m以上の大スパン空間も可能なため、一般住宅に加え、さらに広いスパンを必要とする倉庫や施設、店舗など非住宅にも活用できるという。
鉄骨と同等の耐震、安全性を確保しつつ、木造建築特有の耐久性を生かすことで、木造非住宅の耐久年数を100年にすることができるとし、また、鉄骨非住宅建築と比較して平均20%以上のコストカットが可能で、施工時の負担も軽減。環境にも配慮した建築方法であり、今回公開した倉庫(延床面積198.7m2)の場合、年間約27世帯分の二酸化炭素排出削減になるという。
同社は、「鉄骨に引けをとらない木造非住宅を可能とするLIDトラス工法によって、木造化への問題を解決し、住宅以外の建物の木造化を後押ししていく」としている。
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