鹿島(東京都港区)は、建設業・製造業のDXを支援するUNAIIT(愛知県名古屋市)と共同で、AIを活用し建設現場における類似作業の災害事例を見える化したシステム「鹿島セーフナビ(K-SAFE)」を開発した。
同システムでは、同社が保有する約5000件の災害事例と、厚生労働省が運営する「職場のあんぜんサイト」に掲載されている約6万4000件の災害事例をAIを用いて解析。システム上に作業内容(コンクリートを打設するなど)を入力すると、類似作業における災害事例がグラフ表示される。グラフ表示は災害の原因や状況別などに切り替えができるため、それぞれの災害件数を一目で把握できる。同システムを活用することで、現場の安全担当者に対して各種作業の災害事例を多面的に提示できるようになるため、危険予知活動の精度が飛躍的に向上すると同社。
同社では今後、同システムを作業関係者との調整会議で使用する会議システムに取り込むなど、自社で使用中の他のシステムと連携することで活用の幅を広げ、安全管理のさらなる向上に取り組んでいくとする。
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