積水ハウス(大阪市)はこのほど、同社が展開する賃貸住宅のネット・ゼロ・エネルギー・ハウス「シャーメゾンZEH」の2021年度上半期の受注戸数が3486戸となり、2020年度の年間受注戸数2976戸を半年で上回ったことを発表した。
同社は、CO2排出量を全体としてゼロにするカーボンゼロ(脱炭素)社会実現に向け、シャーメゾンブランドの賃貸ZEHを進めており、同住宅の累積は7292戸で、これらの年間CO2排出削減量は1万2192t-CO2を見込む。
「シャーメゾンZEH」は、高い断熱性能や高効率エアコン、LEDなど高効率設備の採用による「省エネ」と太陽光パネルの「創エネ」により、一般的な賃貸住宅と比較してCO2排出量を93%、光熱費を39%削減。災害による大規模停電の発生時にも、晴れていれば太陽光発電システムの電力を非常用電源として利用できる。
同社が賃貸住宅に暮らす20代・30代の400人を対象に実施した「ZEHに対する住まい手の意識調査」によると、ZEH仕様の賃貸住宅や戸建て住宅に住んでみたいと回答した人は7割以上であることがわかった。同社は、住むだけでカーボンゼロにつながるZEHは、若い世代にとって魅力的な住まいの選択肢となっており、オーナーは賃貸ZEHとすることで、高付加価値賃貸住宅として高い水準の家賃設定が可能になるとしている。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。