竹中工務店(大阪市)、鹿島建設(東京都港区)、デンカ(東京都中央区)の3社は、それぞれの技術を融合して、カーボンネガティブコンクリート(製造時のCO2の排出量よりも、CO2の吸収量の方が多いコンクリート)を実現する技術を共同研究することに合意した。
共同研究では、CO2排出量を大幅に削減するコンクリートをベースに、CO2を吸収するコンクリートやCO2を吸収したコンクリート素材を活用することで、より高いレベルで汎用性のあるカーボンネガティブコンクリートを実現し、本格的な普及を目指すという。CO2排出量を大幅に削減するコンクリートとしては、竹中工務店、鹿島建設らが開発したCO2排出量を6割削減できる「ECM® (エネルギーCO2ミニマム)」、CO2を吸収するコンクリートとしては、鹿島建設、デンカらが開発したCO2吸収型コンクリート「CO2-SUICOM®」、CO2を吸収したコンクリート素材としては、竹中工務店が開発中の「CCU材料」の技術を活用。「CO2-SUICOM®」のキーマテリアルとしては、デンカが開発した炭酸化混和材「LEAF®」を活用する。
今回の共同研究により、脱炭素から“活炭素”へとステージを移し、建設分野の基盤材料として欠かせないコンクリートの新しい形を創っていくとする。
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