森ビルグループで太陽光採光システムメーカーのラフォーレエンジニアリング(東京都港区)は、トップライトメーカー・トクテックのグループ会社である特殊技研金属(千葉県旭市)と共同で太陽光採光システムを搭載したトップライトを開発、4月25日に発売した。
従来のトップライトは時間や季節により採光量や照射場所が変化するが、新商品は太陽光追尾システムを搭載することでこの課題を解消。太陽光を効率よくミラーで採光して、室内に光を届ける。また、太陽光を活用するため電源が要らず、省エネを実現できるだけでなく災害時の停電対策にも有効だ。
平均採光量は1万7766ルーメン/年。電力削減量は蛍光灯と比べると1749kwh/年。削減分を金額に換算すると3万8681円/年にもなる。
商品ラインナップは、ハイスペック(24時間ECOシステム)、ベーシック、投光の3タイプ。
「完全エコ」を目指したハイスペックタイプでは、太陽光発電と蓄電システムを一体化。雨天で採光量が足りない場合でも、蓄電しておいた電力を使って自動調光LED照明が明るさを補い、また熱ごもり・結露を防ぐ換気システムが機能する。
一方、ベーシックタイプは採光システム+トップライトの基本的な組み合わせ。投光タイプは隣接する建物などにより日が当たらない空間に太陽光を導く。
オフィスや工場、防災施設、病院などでの利用を想定しており、将来的には光ファイバーを使った階層伝送も可能になる見込み。
価格はハイスペックが1800万円〜、ベーシックが320万円〜、投光が250万円〜。
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