LIXIL(東京都江東区)は、既存住宅を新築の高性能住宅並みの温熱環境へとリーズナブルに変えることができるという新工法「まるごと断熱リフォーム」を10月1日に発売した。
新築の建て替え・住み替え、大規模リフォームの検討者を対象に、既存住宅の構造部分(柱・梁・基礎)や地中配管をそのまま使い、断熱材・内外装・設備を一新する高性能住宅工法。LIXILの設計・施工基準に沿って、まるごと断熱リフォーム登録店が工事を行う。
リフォームの方法は、既存住宅の状況にあわせて3種類(外壁重ね張り・外壁張替え・スケルトンリフォーム)をラインアップ。既存住宅に通気層がある場合にも外壁重ね張り+断熱改修が可能な新技術「通気抑制プレート」(特許出願中)を開発した。
壁断熱には熱伝導率0.019W/m・Kの硬質ウレタンフォーム、天井断熱には吹込み用グラスウール、床断熱には吹付け硬質ウレタンフォームを使用。窓には内窓を設置し、玄関ドアは高断熱仕様のものに交換する。
また、今回のまるごと断熱リフォームを行うと、LIXIL TEPCOスマートパートナーズ(=LTSP、東京都江東区)の太陽光発電サービス「建て得リフォーム」の利用が可能に。10年間の余剰売電収入の権利をLTSP社に譲渡することで、太陽光発電の製品代を実質0円にすることができ、発電した電力は自家消費に回せる。
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