不動産業のプレイス・コーポレーション(神奈川県横浜市)の浜田伸さんは、2年前に新建ハウジングの紙面上で「性能向上リノベ」に出合い、自社で挑戦し始めた異色の人だ。
不動産事業者にとって、建築の知識や経験、手間やコストが余計にかかる性能向上リノベはハードルが高い分野。だが、従来型の買取再販事業よりも得るものが大きいと感じているという。
きっかけは2年前
大手不動産仲介会社で長らく営業職をしていた浜田さんが起業したのは2017年。中古住宅の買取再販をメインに手がける不動産事業者としてスタートした。
2019年に転機が訪れる。きっかけは、新建ハウジングの性能向上リノベ事例の記事。「それまで私が販売してきた中古住宅は、素材やデザインにこだわってリフォームを施し、耐震基準適合証明書や瑕疵保険、安心R住宅などを付け、住まい手に最大限の配慮をしてきたつもり。けれども、[性能向上リノベ][断熱リノベ]という世界があることを初めて知り、自分がやってきたことは購入者の健康や未来につながるものだったのか違和感を持つようになった」と振り返る。
最初は内窓リノベから
「知った以上、やらない選択肢はない」と直感した浜田さんは即行動を起こし、あちこちのリノベ現場を見学させてもらい、関連本を読み漁った。建築の知識を次々に吸収するうちに「不動産事業者が提供する物件の断熱・気密・耐震性能は低過ぎる」と痛感。「まずは自社でできることから変えよう」と・・・
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