大阪ガス(大阪市)の子会社Osaka Gas USA Corporation(OGUSA)はこのほど、三菱重工業(東京都千代田区)の子会社である米国三菱重工業(MHIA)と合弁会社を設立し、米国で建設中のブライターフューチャー太陽光発電所を取得したと発表した。
OGUSAは米国エネルギー事業において、「発電事業」を柱の一つとして天然ガス火力発電事業に参画。2020年3月からは、太陽光発電への取り組みを展開。米国の事業者との資本提携や共同開発などを通じて、現在4つのプロジェクトに取り組み、低・脱炭素社会の実現に貢献している。
米国では、広大な土地で発電する大規模集中型太陽光発電や、遊休地や屋上などを有効活用する中小型の分散型太陽光発電の導入が拡大すると予想されている。同社は、さまざまな地域で異なる規模の太陽光発電に参画し、開発・建設を進めている。
ノースカロライナ州では、MHIAと設立した合弁会社を通じ、発電容量が1万5700kWのブライターフューチャー太陽光発電所を取得。12月から商業運転を開始し、発電した電力は25年間地元の電力事業者に販売する。ミシガン州・バージニア州などの米国中西部・北東部を中心とした地域では、米国の電源開発事業者であるNOVIと複数の大規模集中型太陽光発電所を共同で開発する予定。
メーン州では、米国の分散型太陽光発電開発事業者SREと、分散型太陽光発電事業を共同で実施。SREが新たに開発する分散型の太陽光発電所を取得し、長期間運営を行う予定。発電した電力は同州の再エネ支援制度の適用を受け、家庭用、業務用・工業用顧客へ販売する。また、ジョージア州の分散型太陽光発電開発事業者であるSAE社に出資し、再生可能エネルギー事業に参画。事業者とともに、遊休地や公共・商業施設の屋上などを利用した分散型太陽光発電の開発に取り組んでいる。
Daigasグループは、2050年のカーボンニュートラル実現を目指し、これからも再エネの普及拡大を進めて、低・脱炭素社会の実現に貢献するとしている。
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