真空断熱ガラスを採用し、壁並みの断熱性を実現したエクセルシャノン製のトリプルガラス樹脂サッシ「シャノンウインドSPG」を、国内で初めて採用した住宅の建設が埼玉県内で進んでいる。同時にC値0.07cm2/m2という超高気密も実現。設計者の松本建築構造設計事務所(埼玉県日高市)代表・松本浩二さんと、施工を担当するK-TRUST(埼玉県ふじみ野市)社長・小林孝至さんに話を聞いた。
シャノンウインドSPGは、真空断熱ガラスとLow-Eガラス2枚の組み合わせで、熱還流率0.52W/m2Kを実現している。断熱性としては、高性能グラスウール90mm厚に相当する水準だ。
今回の物件は、延べ床面積105.16m2の平屋建て。寝室の2カ所の窓をシャノンウインドSPGとし、LDKの掃き出し窓は、SPGではまだ割高なサイズだったため、同じくエクセルシャノンのトリプルシャノンを使用した。松本さんは、「今後普及してコストが下がってくれば、積極的に使っていきたい」と話す。
寝室に採用したのは、使用頻度が高く、快適性が重要な部屋であることに加え、実は高断熱住宅でも結露が起きやすい部分だからだ。「寝ている人の体からは大量の水蒸気が出るので、樹脂サッシでもペアガラスだと結露することがある」(松本さん)。
初めてでも超高気密実現
9月末に気密測定を行ったところ・・・
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。