AGC(東京都千代田区)は、同社が参加する世界省エネルギー等ビジネス推進協議会(東京都港区)が提案したMethodology for achieving non-residential zero-energy buildings (非住宅のゼロエネルギービルを実現するための方法論)が、ISOにおいて技術仕様書として承認され、9月24日に発行されたと発表した。
同協議会は、会員企業の有する優れた省エネルギーなどの技術や製品を通じ、温室効果ガスの排出量削減に貢献することを目的とし、官民一体となって新興国を中心とした世界各国を対象に省エネ・再エネ技術の普及活動を行っている。同協議会では、2017年にZEB普及ワーキンググループ(主査:AGC)を発足。ワーキンググループは、非住宅ビルZEB化のための技術やノウハウの普及に努めるとともに、各国の関連施策などを策定する上で拠り所となる国際標準の制定に取り組んでいる。
今回、承認・発行された技術仕様書は、実践的なZEBアプローチを提案し、設計から運用・保守の段階まで、ZEB実現の全プロセスにおいて基本的に検討すべき項目を概説したもの。経済産業省の支援も得ながら議論を重ね、2020年5月にISOに提案した。
AGCグループでは、今回制定された技術仕様書を土台として、東南アジアを中心とする各国においてZEB普及のための政策・施策立案が促進されることに対応し、より省エネ性能の高いガラス製品を提供することで、温室効果ガス削減とカーボンニュートラル社会の実現に貢献していくとしている。
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