「家づくりで後悔したこと」アンケート上位に「収納」が上がる理由は、住まい手の持ち物の量や生活動線まで設計者が把握していないことに起因します。
本書は、整理整頓や片付け方法を中心とした収納本ではありません。家づくりやリフォームをきっかけに、住まい手が自身の持ち物を棚卸して、間取り図にモノや生活動線を書き込む❝家づくりの地図❞のようなもの。
設計者と住まい手がこれを共有することで、新居の間取りに必要な収納量や動線に基づいた収納場所が互いに把握できるので、納得の収納提案につながります。
<<本書の使い方>>
①工務店から施主へ
施主との打合せの際、最初にこの本を渡して自身の荷物を棚卸してもらう/新居の間取り案ができたらこの本を間取り図と一緒に渡して、持ち物の棚卸しをしてもらう=モノの量の把握
②施主
新居の間取り図の収納場所に①で棚卸ししたモノを書き込み、さらに各部屋ですること(行動)も書きこんでもらう=「収納マップ」の作成
③工務店と施主
書き込んでもらった②を打ち合わせに持参してもらい、施主がどんな暮らしを望んでいるのか、持ち物の量や生活動線を見ながら新居の収納でサイズや容量は十分か、部屋と収納との距離や動線をそれぞれ確認。収納の不足や、不要な場所などが把握でき、使いやすい間取りに反映できる。
暮らしを見える化することで必要な収納サイズや場所がわかり、住まい手にぴったりあった収納量と場所を提案することが可能。暮らしに合った使いやすい収納ができることから、住んだ後の満足度が高くなります!
*本の特長
・大きく広げて書き込みやすい製本仕様
・間取り図を折りたたんで挟んで持ち運べる
・スケッチブックのような記入しやすい用紙
「収納マップ」を提案に使っている設計担当者の声 ・お施主様の理想のライフスタイルを共有して設計を進められるので、要望をかなえながら使いやすい間取り提案につながっています。設計者の頭の整理ができるのもありがたいです。 ・新居のどこに何を入れて生活したいのか事前にわかると片付く動線がつくれるので、住み始めてからの満足度が高いと好評です。 |
【Contents】
はじめに
第1章 収納を考えると、人生が変わる
「収納マップ」が暮らしの大きな分岐点に
1 モノの量と収納
2 収納のスペース活用
3 収納は、モノに合わせる?暮らしに合わせる?
4 動線と収納の関係
第2章 「収納マップ」9のメリット
メリット1 家族の思いを知り、ルールを決めることができる
メリット2 動線のいい収納場所がわかる
メリット3 モノを持ちすぎていたことに気づける
メリット4 モノを頑張って減らしたあともスッキリが続く
メリット5 家族みんなが収納を自分事にできる
メリット6 ライフステージが変わる時がモノの移動のタイミング
メリット7 モノの置き場所が決まるからどこにあるかいつでもわかる
メリット8 新築・リフォームの収納プランに役立つ
メリット9 引っ越し後、1週間でもとの生活ができる
第3章 「収納マップ」使い方マニュアル
「収納マップ」の作成手順と使い方
1 暮らしのテーマ設定「どんな暮らしをしたいのか」
2 家族の年表をつくる
3 持ち物の棚卸し 持ち物リストの確認
4 動線とゾーニング
5 「収納マップ」のつくり方
6 「収納マップ」よくあるQ&A
第4章 「収納マップ」をつくってみた
事例1 過去―現在―未来を見越した「収納マップ」づくり
事例2 都内の狭小地3階建ての収納計画に役立つ「収納マップ」づくり
事例3 シニア世代のマンション買い替え・サイズダウンでリノベーションの「収納マップ」づくり
第5章 さらに極めたい人のお役立ち情報
ポイント1 収納の中の「収納マップ」
ポイント2 家具や収納用品のサイズ一覧表
ポイント3 棚や収納家具の選び方
コラム
1 きれいに暮らしたいのに、子どもが片付けない問題
2 コンセントの位置はモノと動線から
3 生活が楽になるモノのまとめ方
4 モノが減る=収納場所も減らせる高断熱住宅
5 はれやか収納を維持するために
あとがき
■媒体概要
発行:2021年10月20日
定価:1,650円(税込)
体裁:B5変型判 112頁
発行:新建新聞社
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新建新聞社 書籍担当 [email protected]
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