メンバーズ(東京都中央区)はこのほど、自社の非FIT太陽光発電所で発電する再生可能エネルギーを使用した社員向けオリジナル電力プランを、自然エネルギー発電事業の自然電力(福岡市)と共同開発し、同社グループ社員に提供を開始すると発表した。
日本は2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロ(カーボンニュートラル)にする目標を掲げているが、環境エネルギー政策研究所の調査によると、2020年の化石燃料による火力発電の年間発電電力量は全体の74.9%と依然高くなっている。また、消費ベースでの温室効果ガスの排出量割合は、約6割が衣食住を中心とするライフスタイルに起因しているといい、同社は、社会全体が持続可能なライフスタイルへと転換することで、温室効果ガス排出量を大きく削減できる可能性があるとして、今回の取り組みを開始。自社の非FIT太陽光発電所で発電した再生可能エネルギーを提供することで、社員の脱炭素型ライフスタイルへの転換を支援し、カーボンニュートラルの実現をめざすという。
同施策では、自然電力が提供するオリジナル電力プランに電力契約を切り替えることで、自社非FIT太陽光発電所で発電した電力の一部を、1kWhあたり2円割引の電気料金で利用することができる。同プランでは、電気代の1%を新しい発電所の開発に充て、追加的に発電所を増やす取り組みが行われており、利用すると同時に再生可能エネルギーである自然エネルギーの発電所を増やすことにつながるとしている。
同社は、2020年度の事業活動に伴う使用電力(グループ全オフィスと社員の在宅勤務時の使用電力相当分)の100%再生可能エネルギー化を既に達成。今後は、社員の日常生活における再生可能エネルギー由来の電力への切り替えも支援することで、脱炭素型ライフスタイルの実現と持続可能な社会づくりに貢献するとしている。
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