竹中工務店、長野・塩尻市に古民家改修した複合施設オープン

竹中工務店（大阪市）と全国各地で地域の課題解決に取り組む47PLANNING（福島県いわき市）は、長野県塩尻市奈良井（奈良井宿）において共同で計画・開発を推進してきた小規模複合施設「歳吉屋（トシヨシヤ）」と「上原屋（ウエハラヤ）」をオープンした。

「歳吉屋」と「上原屋」は、文化庁の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている中山道の宿場町奈良井宿における古民家改修プロジェクトによって開発されたもので、約200年前の伝統的建造物である「旧杉の森酒造」と「旧豊飯豊衣民宿」を改修した建物となる。宿泊施設・レストラン・酒蔵・バー・温浴施設・ギャラリーの6業態で構成。

竹中工務店は、長野県塩尻市と2020年1月に持続可能な社会づくりや地域課題の解決に寄与・貢献することを目的とした連携協定を締結。その中で「歴史的建物資源や文化資源の活用等に関すること」を掲げており、今回のプロジェクトはその実現に向けた取り組みの一環となる。

両社は、建築物の営み・歴史が継承された空間、地域独自の文化資源を活用したサービス、奈良井宿ならではの価値が体感できる施設となることを目指すとしている。