鷲見製材(岐阜市、石橋常行社長)は、このほど同社の展示場や実在するOB施主宅をインターネットの仮想空間で体感できるVRタウン「HidamariTown(ひだまりタウン)」をオープンした。VRのコンテンツを通じて、自社が大切にしている「家ではなく『暮らし』をつくる」という世界感を訴求しながら、ファンを育成したい考えだ。
ひだまりタウンは、仮想空間につくられた1つの街。本社があるひだまりの森や同社の住宅展示場、OB施主宅のほか、建築現場、農業・林業体験エリアなどがある。登録なしで24時間、誰でも自由に仮想空間内に出入りしながら動き回ることが可能だ。
今後は会員制に移行予定で特定多数に向けてアプローチする考えだ。
同社取締役営業本部長の鷲見鋼介さんは、ひだまりタウンの制作に至った経緯について「コロナ禍の前から総合展示場を拠点とする集客モデルは崩壊していた」と指摘し、「生活者が総展に何回も来場して工務店を選択するというより、SNSやデジタルの発達で、その手前の段階で会社を選定するようになっている。そうした情報取得の方法に合わせて、自社の価値観などを発信、訴求するためのプラットフォームとして立ち上げた」と話す。
その上で鷲見さんは「VRで建築物を体感してもらうというのは枝葉の目的であり、ひだまりタウンでは、暮らしや地域への想いなど当社にしかない本質的な価値を伝えていきたい」と力を込める。
オフィス公開
「顔の見える工務店」
ひだまりタウンでは、・・・
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