LIXIL(東京都江東区)はこのほど、アルミサッシを製造する同社有明工場がある長洲町(熊本県)と、次世代を見据えた先進的な官民協働のまちづくりと地域活性化の推進を図ることを目的とした包括連携協定を締結したと発表した。
これにより、同社は国土交通省「サステナブル建築物等先導事業」に採択された「スマートホームシステムを活用した住宅内の熱中症対策と空気質管理の有効性を実証するプロジェクト」を開始。同社が7月に発売した、インターネットと接続して住宅設備・家電などの機器とつなげるIoTホームリンク「Life Assist2(ライフアシスト2)」を活用し、熱中症対策や換気・空気質管理などの有効性を実証する。
同プロジェクトでは、「高齢者・障がい者等の自立支援」「健康管理の支援」をテーマに、各部屋に設置した温湿度センサ・CO2センサによって、暑さ指数やCO2濃度を測定。一定レベル以上でシャッターやエアコンの自動運転を開始、レベルが下がるまで継続させることで、熱中症対策などの有効性を検証する。熱中症の症状がわかりにくいケースや、家電操作が苦手な高齢者・障がい者でも、対策が可能になるという。
同社は同プロジェクトによって、IoT技術を活用した住宅の実用化に向けた課題・効果を検証し、安心・安全・快適な住まいの普及を促進。エンドユーザーの生活の質の向上と、次世代を見据えた先進的なまちづくりを目指す。
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