■若手時代を振り返って
私は大学でエネルギー工学を学び、大手機械メーカーのエンジニアとして就職。その後、建築をやりたいと自分の夢を追いかけ、地元工務店に飛び込み2社で働きながら学び、28歳で会社をつくりました。
暮らしを豊かにするものづくりやデザインの産業の中で、住宅建築は誰もが憧れる仕事。実際にやってみると、工務店の経営は他業界と比べても非常に苦労が多いうえに、儲からない。だからこそ、自己実現ややりがいを求める人でないと務まらない(やってらんない笑)ということがわかってきました。同時に、同世代の経営者と交流する中で、この仕事ほど自己実現ややりがいを持てる仕事はないかな、とも感じるようになりました。
私が大切にしていることは「大きな怒り」。「あいつは頭にくる」といった小さな怒りではなく、「この社会はこのままじゃダメだ」といった大きなものを対象にした怒り。それを何とかしたいという想いがエネルギーを生む。大手企業は「利益の数%を社会貢献する」と謳いながら、本業自体で社会を歪めてしまっていることが往々にある。
我々工務店は本業自体で社会貢献できる。それが社長の志だと思うし、そこに共感する社員、仲間の職人、お客さまが集まるという好循環が生まれていくのが工務店経営の理想だと思います。
■経営塾で伝えたいこと
弊社では毎年1回、全社員を集めて夢を語る「未来会議」を実施しています。
①今感じている社会、自分、顧客の不安や不満は何か。
②それらが全て解決したらどんな状態になるか。
③その先の理想の状態は何か。
④理想の状態になるために工務店として何ができるか。
と段階を踏んで意見を出してもらう。
皆さんも、自分の地域に置きかえて、社会や地域の課題は何か。理想の状態は何か。工務店は何ができるのかと考える。どこかワクワクする感覚に、内に秘めた志を確かめてほしい。そんなワークショップも実践してみたい。
●社員数:グループ全体で 社員数51名(社員大工・パート含む)
●年間新築件数:50棟(今期計画)
●年間売上:14億円
●平均単価:最終請負2800万円
【セミナーに関するお問い合わせは下記までご連絡ください】
TEL:0120-47-4341
メール:[email protected]
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