■若手時代を振り返って
起業して3年くらいは経営面で本当に苦労しましたね。今振り返ってみるとその原因は「良いものさえ作れば勝手にお客さんがついてくれて、勝手に家が売れる」という思い込みでした。でもそれは間違いだったのです。
僕はもともと設計上がりだったのでなおさらこだわりがあったのですが、それは強みにはなっても必須ではありません。大工さん出身の方なども同じようなお悩みがあるかと思います。採算をとり会社を軌道に乗せるには、むしろ「経営者」としての感覚をちゃんと持つことのほうが大事だと思います。
とにかく昔の僕は時間とお金の使い方が下手でしたから、そこを意識することで会社もうまく回るようになった気がしますね。交際費や広告費といった一見重要度の低そうな費用、同業者との意見交換の場や業界の親睦会に参加するなどの時間が、のちのち知識や経験、コネクションとして生きてくるはずです。
また、経営者は孤独になりがちなものなので、積極的に同世代の仲間を作るようにするのもおすすめです。情報が得られる、困ったときに相談できる、さらには仕事につながるケースだってありますから。そのためにお金や時間を使うように心がけると良いでしょうね。
■経営塾で伝えたいこと
まずはやっぱり「経営のプロ」を目指してください。決算書や会計書を理 解できるようになりましょう。経営者みずからが数字を読めるのはとても大事ですよ。税理士さんに頼りっきりだと、「赤字になりそうだから経費削減して」「黒字が出そうだから経費を使おう」みたいに、行きあたりばったりで従来型の会計になってしまいます。
そうではなく、これからは「未来型」の会計であるべき。そうすると経営判断もつけやすくなりますし、より有効に限られたお金を使えるようになると思います。
●社員数:14名
●年間新築件数:10棟
●年間売上:4億円
●平均単価:3200万円
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