■若手時代を振り返って
私は26、27歳の時に秋田で建築会社の代表に就任しました。当時の課題は「秋田の気候は非常に厳しく、その中でどうやって建築を成立させるか」ということでした。これは、建築におけるデザインや耐久性などすべてにおいてです。スタートはそこからです。
今まで課題とされていた気候への対応を逆に長所と捉え、暗中模索ながら建築の骨格として設計していきました。幸いなことにクライアントの理解を得られ、仕事量での苦労はさほど経験していません。しかし課題は自身の理想や需要への対応という意味で会社の体制が整っていないということでした。
理想とする建築へ一歩ずつ前進するため、職人さんや協力業者さん含めチーム全体への理解を深めることに時間を割いていたように思います。
建築は「人がつくるもの」です。コストのほとんどは人件費であり、それは手造りでも工業生産品であっても同じことです。だから人と人の関係性を大切にしていますし、経済性だけでは語れない部分があると思います。
現在、内勤が6名、大工が10名います。全員社員です。受注は年間8~10棟程度で展開し、売上は3億5000万円前後になります。
■経営塾で伝えたいこと
「仕事が出来る」ということは「自分の頭で考える」ことだと思っています。日々の気付き、経験、感覚 こういったものを大切にして学びの中に自身の考えを固めていく。そして時に柔軟に、既成事実を疑い、迷いながら建築に反映していくことが大切だと思います。
僭越ながらゲストに環境工学がご専門で東京都市大学名誉教授である宿谷昌則先生をお招きさせて頂きました。尊敬する宿谷先生は研究者として超一流ですが、教育者としても非常に素晴らしく、門下生の方々のお話からも強烈に伝わります。講演では環境工学のみならず、先生の伝える姿勢にもご注目して頂ければ幸いです。
●社員数:内勤6名 大工10名
●年間新築件数:設計施工7~10 設計2
●年間売上:3.5~4億円
●平均単価:2500万~1億2000万円
【セミナーに関するお問い合わせは下記までご連絡ください】
TEL:0120-47-4341
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