大和ハウス工業(大阪市)、イオングローバルSCM(千葉市)、花王(東京都中央区)、日立物流(東京都中央区)、豊田自動織機(愛知県刈谷市)の5社は、AIを搭載した自動運転フォークリフトを活用し、荷役効率化・物流効率化・省エネ化に取り組む共同実証事業を開始した。同事業は、経済産業省資源エネルギー庁公募事業の「AI・IoT等を活用した更なる輸送効率化推進事業」に採択されている。
同実証事業では、AIを搭載した自動運転フォークリフトを用いることで物流施設におけるトラックの積卸しを自動化するとともに、物流施設の入荷と出荷のタイミングにトラック運行を連携させることで待機時間の削減を図る。また、サプライチェーン全体の効率化を実現するための事業者間のデータ連携を行う。
事業期間は2023年度までの複数年度で計画。本年度は核となるトラックの積卸しの自動化技術の確立を目指して活動する。2022年度には、共通システムとの連携・積卸しにおけるスワップボディコンテナ(車体と荷台が分離でき、分離中に荷役作業の実施が可能な車両)の有効活用や、自動運転フォークリフトの前後の工程にパレタイジングロボット(荷積みや荷卸しの作業を行うロボット)を活用し自動化の範囲を広げることで、さらなる効率化を図る。2023年度には、自動運転フォークリフトを活用した効率化、省エネ技術が広く普及するよう実証や検討を進めていく。
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