国土交通省が9月30日発表した8月の新設住宅着工戸数は、持家、貸家、分譲のすべてで増加し、全体で前年同月比7.5%増の7万4303戸となり、6カ月連続の増加となった。季節調整済年率換算値は、前月比7.7%減の85.5万戸。
持家は前年同月比14.5%増と4カ月連続の2ケタ増。2万5100戸で10カ月連続の増加となった。グリーン住宅ポイントや住宅ローン減税を意識した消費者からの受注も後押しとなったとみられる。過去10年間の水準でみると上から5番目。
貸家は3.8%増の2万8733戸で6カ月連続の増加となった。分譲住宅も、マンションは15%減と減少したが、一戸建てが24.6%増の1万1783戸と大きく増加した。一戸建ては昨年8月が9400戸と過去10年間で最低水準だったこともあるが、土地の仕入れや販売共に好調に推移した。
一部の住宅事業者への聞き取りでは、8月は長引く緊急事態宣言や大雨の影響で住宅展示場来場者数が減少し、後々の受注に影響が出るとの危機感と同時に、ワクチンの普及に期待する声が聞かれた。
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