エヌ・シー・エヌの子会社でBIM(Building Information Modeling)を用いた木造住宅建築のコンサルティング等を展開しているMAKE HOUSE(東京都港区)は、BIMを活用した木造住宅の新たなビジュアルサービス『MAKE ViZ』を発表。9月29日、オンライン発表会でその概要を公開した。
BIMは建物の3Dモデルに、コストや仕上げ、管理情報などのデータを追加して設計、施工、維持管理など全工程で情報活用するソリューション。MAKE ViZ はBIMによる高画質なレンダリングを使って、実物に近い内外観を提供する空間シミュレーションだ。壁やサッシ、家具や小物など、実物のデータを反映させることでマテリアルの感触などもリアルに表現。さらに、木漏れ日が床に落ちる様子なども隣地データを反映してリアルに表現し、より実物に近い画像によるプレゼンを可能にする。
MAKE HOUSEの今吉義隆社長は「コロナ禍で対面営業が厳しくなり、各社がプレゼン環境を競うように強化しつつある」と指摘。BIM技術を活用した空間シミュレーションによるプレゼンの優位性を強調した。
MAKE ViZの提供サービスは、1回の依頼に対して外観レンダリング1枚、内観レンダリング2枚、360度パノラマビュー1カ所(QRコードで提供)。
初回時はさらに、使用頻度の高い仕様(素材・仕上げ、家具・備品、矩計図)をあらかじめBIM化する「標準仕様データ」(設計カタログ)も作成。2回目以降はデザインに近いものを指定するだけで空間シミュレーションを作成できるため、設計作業の軽減を図ることが出来る。発注から納品まで10日程度を想定。顧客が素材・仕上げ等で迷っている場合などには、チェックバックのタイミングで、実際に画像に反映させながらオンラインで打ち合わせすることも可能だ。
価格は標準仕様データ作成(初回のみ)33万円、空間シミュレーション作成(1回分)8万8000円。オプションで日照シミュレーション(2万2000円)も用意している(いずれも税込)。
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