新建ハウジング最新9月30日号は、地域工務店のセミオーダー住宅に迫りました。近年、工務店は注文住宅の高性能化にともない、単価の上昇が続いています。生活者からのニーズは増加する一方、どうしても予算と折り合わず、失注するケースも増えてきている状況です。
サラホームの名称で注文住宅を手掛ける桜建築事務所(神奈川県愛川町)は、こうした状況を受け、高性能住宅も並行して強化を図りながら、幅広い顧客ニーズに応えるため、注文と規格の間をつなぐ定額制セミオーダー住宅を開発しました。間取りフリーで、コストや施工の手間を抑えるために外形は正方形に近いシンプルな形(3パターン)に固定。注文と比較しても手の出しやすい価格帯で、多様な顧客層から支持を得ています。
ポイントは、ブランドはひとつに統一し、性能面では商品を問わず、全棟高水準であること。「価格、性能、デザインのバランスで日本一」というビジョンを掲げる同社の取り組みについて、1~2面にわたって詳報しています。
4面では鷲見製材(岐阜県岐阜市)が、このほどオープンさせた同社展示場や実在するOB施主宅をインターネットの仮想空間で体感できるVRタウン「HidamariTown(ひだまりタウン)」について紹介しているほか、池田憲昭さんの人気連載「サステナブル建築談話Fromドイツ」では、ドイツが1944年から取り組んでいる、住環境リスクと言われている「騒音」規制について事例解説しています。【栁原潤】
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