淺沼組(大阪市)は、同社が推進する「人間にも地球にもよい循環」をつくり上げるプロジェクト「GOOD CYCLE BUILDING」(グッドサイクルビル)の第一弾として、同社名古屋支店の改修工事を実施。9月16日に竣工した。
名古屋支店改修プロジェクトでは、築30年を経過した自社ビルを建築家の川島範久氏と同社設計部との共同設計で、既存躯体・空間の有効活用の可能性を示すとともに、約12トンの建設残土をアップサイクルした版築ブロックや土壁、吉野杉を活用した外装などの技術や素材の活用を行った。既存躯体の利活用により、新築として建て直した場合に比べ建設時のCO2排出量を約85%削減したという。外壁や躯体の補修により耐久性向上・長寿命化も行った。
また、外皮性能の向上と高効率設備の導入などの省エネ改修により、運用時のエネルギー消費量を旧支店の50%以下に削減する「ZEB ready」を達成。建物居住者の健康・快適性を評価する米国の第三者認証である「WELL認証」についても取得予定だという。
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