コラボハウスは「設計士と建てるちょっとカッコいい家」というコンセプトが支持され、愛媛県と香川県で年間約260棟を手掛ける人気工務店。同社の集客に欠かせないInstagramの活用方法について、同社でwebマーケティングを一手に手掛ける「雑用係」の高垣吾朗さんに話を聞いた。
SNSはフロー型のメディアであり、フォロワーを増やさないと利用者に閲覧されにくい。フォロワー増のためには頻繁に投稿する必要がある。一見、手軽なようだが、ビジネスで活用するには時間と手間を要するため、利用するSNSを決めて集中的に取り組む必要がある。
利用するSNSを選択するポイントは利用者の属性だ。Facebookは中年男性の利用者が多く、注文住宅の顧客の中心である一次取得層からずれる。加えてFacebookは拡散型のメディアなので、対象顧客層以外にも投稿が広がり、余計なコメントのやり取りも発生する。
TikTokの利用者は若者と中高年男性が多く、こちらも一次取得層からずれる。ただし、集客ではなくリクルート用メディアとして使える可能性がある。ラインはSNSというより通信ツールだ。アフターメンテナンスなどOB客とつながりを維持するために使うのが適している。YouTubeはSNSでは唯一ストック型のメディアであり、リコメンド機能も強く集客には有効だ。ただし、コンテンツ製作には時間が掛かるので専従者が必要になる。
上記を勘案すると工務店がwebマーケティングに用いるSNSはInstagramが最適となる。主要な利用者が一次取得層と重なり、画像が主体なのも住宅向きだ。特に竣工写真のストックが豊富な工務店はInstagramとの親和性が高い。またInstagramはFacebookとは異なり、コメントが描きこまれてもその投稿が上位にくることはない。コメントを多少スルーしても許される雰囲気がある。これも運用する上では利点となる。
解説を絡ませた企画が支持される
Instagramのフォロワーを増やす上で最も重要なのは企画だ。同業者が真似たくなる企画を考え出すと早期にフォロワーが増える。発想のポイントは「解説」だ。同社では設計担当者が営業を兼ねるが、プランを解説できているスタッフの成約率は高い。見込み客は常に解説を欲している。それはSNSでも同じだ。
同社では3つのInstagramのアカウントを運用している。公式アカウントと創業者の清家修吾さんのアカウント、そしてインテリア担当の河野ひかりさんのアカウントだ。そのうち解説要素が・・・
この記事は定期購読者限定の記事です。続きは、『新建ハウジング別冊・ワンテーママガジン/工務店ならではの広報&ブランディング P.32~』(2021年5月10日発行)に掲載しています。
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