新建ハウジングが運営する工務店向けオンライスクールサイト「チカラボ」から、工務店の経営者や実務者に役立つ記事をお届けします。
今回は、高橋剛志さんの「建築現場の真実の瞬間」ルームからの記事です。
株式会社四方継/つむぎ建築舎(旧すみれ建築工房・神戸市)代表。大工。
自身の苦しい経験から、職人が安心して将来設計を考えられる環境こそ工務店を強くすると実感。そこで、マーケティング理論を職人に教えることで、最大の顧客接点である職人自ら営業の役目を果たしてくれる仕組みを実践し、広告・販促なしで5億円の売上を達成。社員向け勉強会からスタートした「職人起業塾」は、クチコミで広がり他社社員、 JBN京阪神など多くのネットワークを巻き込む動きとなり国交省公認教育事業に認可されている。 住宅に加え、 店舗設計も数多く手掛ける。社員20人。
サスティナブルな共感型工務店への道を5つの経営資源から考える④〜情報の課題〜
地球は有限であり、際限のない成長拡大は不可能である。との原則論があります。ITバブルが巻き起こり、テクノロジーの進化があらゆる問題を解決すると夢見心地だった平成時代は地球にある資源は有限でも人間の英知を結集し、イノベーションを起こし続ければ成長に限界は無いとの説を唱える方もおられました。しかし、AIやIot技術が実用化され始め、圧倒的な技術革新とイノベーションを起こした結果、世界の貧富の格差はどんどん広がり、東アジアの戦争状態の紛争もなくならず、貿易戦争といっても過言でない保護主義が蔓延することになりました。やっぱり、地球は有限で持続可能な循環型の社会システムを構築した世界へと転換する必要性があるのでは?と世界的に認められたのはSDGsの国連での採択です。自立循環型のシステムとは、世界全体をカップリングさせて取り組むようなものではなく、各国、各地域がそれぞれに小割りにした経済圏で持続可能な循環を作り上げることが必要です。すべての地域、すべての事業者やコミュニティーが循環型モデルにシフトすることが求められる現在、私たち建築業界もその例から外れる事はありません。このコラムでは5回に分けて5つの経営資源(ヒト、カネ、モノ、情報、共感)のそれぞれを切り口に、工務店のサスティナビリティモデルへのシフトを考察しています。今日はその4回目、「情報」について書き進めます。…
▼高橋剛志さんの他の記事はこちらのルームから▼
「建築現場の真実の瞬間」
▽「チカラボ」とは?▽
https://chikalab.net/about
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。