計算ソフトの発達により高断熱化の検討は容易になったが、計画通りの性能を得るには原理原則を踏まえた設計と施工品質が重要になる。設計から施工指導まで幅広い経験をもつ住まい環境プランニング西日本の魚谷陽一氏に高断熱化に必要な「超基本」について聞いた。
グラスウールにはさまざまな製品がある
◉高性能グラスウールには袋入りと裸のグラスウールの製品がある。標準品であれば両者の性能は変わらない。ただし、大量に流通しているため価格は袋入りのほうが安い
➡裸のグラスウールは割高なのに加えて防湿気密シートが必要なのでさらにコストが嵩む
◉前述のように職人が断熱気密性能への意識を持てば、施工性のよさから裸のグラスウールを好んで使うようになる。特に壁の施工は作業性もよく好適だ
◉一方、屋根断熱の充填施工は職人からは敬遠される。内部足場に乗って上を向きながらグラスウールを手詰めすることになり、肉体的な負担が大きい
➡屋根断熱が多層化する場合、コストは増すが作業性と施工の確実性からブローイングや外張り断熱も検討する
チクチク感への配慮も大切
◉裸のグラスウールも製品による違いがある。性能では密度や繊維の細かさなどにより約1割性能を高めたものもある。・・・・
この記事は定期購読者限定の記事です。続きは、『新建ハウジング別冊・ワンテーママガジン8月号/がんばる地場工務店 P.53~』(2021年8月30日発行)に掲載しています。
オンラインで続きを読む【定期購読者限定サービス】
新建ハウジングについて詳しく・・・試読もできます
【こちらの記事もおすすめです】
・【高断熱化の超基本】外注でよいので結露計算を!
・欠かせない断熱気密の「18の超基本セオリー」とは?
・付加断熱は「結露リスク」を下げるのか?
・合理化した設計と圧倒的「使える図面」で品質確保
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。