計算ソフトの発達により高断熱化の検討は容易になったが、計画通りの性能を得るには原理原則を踏まえた設計と施工品質が重要になる。設計から施工指導まで幅広い経験をもつ住まい環境プランニング西日本の魚谷陽一氏に高断熱化に必要な「超基本」についてお聞きした。
外注でよいので結露計算を実施する
◉結露防止の観点からは耐力面材の透湿抵抗が低いほうが有利だが、耐震性やコスト面から合板を用いたいケースもある。その場合は結露計算を行うと判断基準が明確になる
➡計算結果を確認した上で防湿層の施工精度を高め、通気層を確保すると安全だ
◉結露計算は費用も安いので外部に委託してもよい。UA値などと異なり、事例ごとにやる必要がないので一度計算で安全性を確認したら同じ仕様を繰り返し使える
◉ちなみに外張り断熱は充填断熱より結露リスクが低いとされるが、断熱欠損があれば結露が発生する。サッシ周りや出隅の補助部材の納まりや施工に注意する
◉耐力面材の透湿抵抗、確実な防湿層と通気層の施工の3つが揃うことでで結露に対して安全側の構成となる。観葉植物を置いたり、部屋干しを多用する建て主でも結露の心配をせずに済む
グラスウールの基本的な性質
◉ここからは断熱気密の資材について解説する。・・・・
この記事は定期購読者限定の記事です。続きは、『新建ハウジング別冊・ワンテーママガジン8月号/がんばる地場工務店 P.52~』(2021年8月30日発行)に掲載しています。
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