大和ハウスグループのStanley Martin Holdings(スタンレー・マーチン社、米国バージニア州)は、米国フロリダ州で戸建住宅事業を行うAvex Homes(エイベックス・ホームズ社)およびその関係会社と9月9日(日本時間:9月10日)に事業譲渡契約を締結し、9月下旬に事業譲受すると発表した。
これにより、スタンレー・マーチン社は、エイベックス・ホームズ社がフロリダ州のオーランドとタンパで展開する同事業および同社が管理する約4700区画の戸建分譲住宅地を譲受。エイベックス・ホームズ社の経営陣ならびに従業員はスタンレー・マーチン社に参画する。
フロリダ州は東海岸最大の戸建住宅マーケットで、州中央部に位置するオーランドの2020年新築戸建住宅引渡戸数は1万3521戸で全米7位、タンパは1万3067戸で全米8位となっている。観光都市としても人気が高い同地域は、1年中温暖で住みやすく、住宅価格も比較的手頃なためリタイアメント層の移住先としても人気。今後も雇用や人口の成長が予想されており、スタンレー・マーチン社のノウハウを生かし、管理面やマーケティング面、製品面での相乗効果が期待できるエリアとなってる。
大和ハウスグループは、2021年度までの第6次中期経営計画において、海外事業では管理体制を強化しつつ継続的に事業投資を行い、売上高4000億円を目指すとしている。2017年に米国・東部地域で戸建住宅事業を行うスタンレー・マーチン社を子会社化し、米国で戸建住宅事業に進出。スタンレー・マーチン社は、2018年にFrontdoor Communitiesから戸建住宅事業の譲受を実施し、2020年には同社を通じてEssex Homes Southeastの主要な戸建住宅事業を譲受している。9月には、米国南部のテキサス州で戸建住宅事業を展開するCastleRock Communitiesが同社グループに入るなど、米国での事業拡大を続けている。今回、エイベックス・ホームズ社の事業譲受により、さらなる米国での事業エリア拡大を図っていくとしている。
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