新建ハウジングが運営する工務店向けオンライスクールサイト「チカラボ」から、工務店の経営者や実務者に役立つ記事をお届けします。
今回は、高橋剛志さんの「建築現場の真実の瞬間」ルームからの記事です。
株式会社四方継/つむぎ建築舎(旧すみれ建築工房・神戸市)代表。大工。
自身の苦しい経験から、職人が安心して将来設計を考えられる環境こそ工務店を強くすると実感。そこで、マーケティング理論を職人に教えることで、最大の顧客接点である職人自ら営業の役目を果たしてくれる仕組みを実践し、広告・販促なしで5億円の売上を達成。社員向け勉強会からスタートした「職人起業塾」は、クチコミで広がり他社社員、 JBN京阪神など多くのネットワークを巻き込む動きとなり国交省公認教育事業に認可されている。 住宅に加え、 店舗設計も数多く手掛ける。社員20人。
サスティナブルな共感型工務店への道を5つの経営資源から考える③〜コトの課題〜
新型コロナによって明らかにされたのは、パンデミックによって世界中が鎖国状態に陥ったグローバル社会の脆弱さと、金が金を生み、強い者だけが勝ち残る弱肉強食の新自由主義の資本主義が世界平和にも、社会課題の解決にも寄与せずに環境にも人にも負荷をかけ続けるという構造的問題でした。
この閉塞感に包まれ始めた世界を打開するのは、人と地球に優しい思いやりを持つ共感型資本主義だと、最近に世界の識者が集まるダボス会議を皮切りに世界中で話題になり始め、日本国内で活発に論じられるようになりました。国連でSDGsが採択され、世界中の国々で持続可能な循環型社会への取り組みが批准され、積極的に進められる中、私たち閉鎖的で変化に疎い業界の代表格と言われる建築業界も、流石にその大きな変化に適応する必要があると感じています。もともと、地域に根を張る工務店は循環型社会構造の一翼を担っている存在で、地域に住まう人々の住宅、暮らしを支えるインフラ事業を行っている側面からも、事業を持続、継続しなければならない責任を負っています。そんな地域工務店のサスティナビリティシフトについて5つの経営資源(ヒト、金、モノ、情報、共感)を切り口に書き進めています。今日はその3回目、「モノ」についてまとめてみます…
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