新建ハウジングが運営する工務店向けオンライスクールサイト「チカラボ」から、工務店の経営者や実務者に役立つ記事をお届けします。
今回は、辻󠄀裕介さんの「これからの10年の基盤となる「自社スタイル確立」のすすめ」ルームからの記事です。
名古屋市の工務店で20数年間、主に注文住宅事業に幅広く関わり、数多くの住宅建築を手掛ける。その後、パッシブソーラーシステムを供給する本部へ移籍し、同時期にパッシブデザイン協議会およびForward to 1985 energy life の立ち上げ・運営に携わる。現在は今までのキャリアを活かし、地域工務店を中心とした住宅事業全般のコンサルティングを行っている。Forward to 1985 energy life 副代表理事。
「つくるプロセス=生産工程」の具体
「2.初回接客~」
こんにちは。
ひと・住まい研究所の辻󠄀です。
今回でようやく連載10回目となります。前回から少し間が空いてしまいましたが、引き続き「つくるプロセス=生産工程」の具体について、まとめてみたいと思います。
下に前回も掲載した「つくるプロセス」の全体フローを再掲しておきます。
今回は「2.初回接客」と「3.リピーター接客」の具体的な中身やポイントなどを中心に考えていきます。
なお過去の記事のリンク先も掲載しておきますので、ぜひ併せてお読みください。
・連載①「コロナ禍の今だからこそ、工務店としての軸をつくる|
・連載②コロナ禍の今だからこそ、工務店としての軸をつくる②|
・連載③工務店における「つくるプロセス=生産工程」のあり方|
・連載④「つくるプロセス」は、顧客に選ばれるための重要なコンテンツとなる|
・連載⑤自社スタイルの核となる「つくるプロセス」を確立する手順①
・連載⑥自社スタイルの核となる「つくるプロセス」を確立する手順②|
・連載⑦自社スタイルの核となる「つくるプロセス」を確立する手順③|
・連載⑨「つくるプロセス=生産工程」の具体 ~「1.集客」~
2.初回接客
この「2.初回接客」は、先の「1.集客」で顕在化した顧客に対して、自社およびその家づくりのことをちゃんと「理解・納得してもらう工程」であると位置付けられます。
ここでのポイントは、接客(=営業)も家づくりにおける「説明・同意」という重要な生産工程の一部であると捉えることです。そこで必要となるのが、家づくりのプロとして、正しく的確な情報を分かりやすく伝えようとする意識です。
特にオーダーメイドの住宅においてはとても大切なことで、その意識が高ければ「伝える情報の質」も自ずと上がります。それが結果的に他社との差を生み出し、この工程の最大の目的である「有力な候補先」として認知され、その後の関係性を継続していけることにつながるでしょう。そうした情報をベースとして、自社の家づくりの考え方や取組みなどを上乗せするという順番が適切だと思います。
ここからは想定できるいくつかの接客の場ごとに分けて、それぞれの基本的なポイントを中心にまとめてみたいと思います…
▼辻󠄀裕介さんの他の記事はこちらのルームから▼
「これからの10年の基盤となる「自社スタイル確立」のすすめ」
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