米国商務省国勢調査局は現地時間9月1日、アメリカにおける7月の建設支出が1兆5688米ドル(約172.4兆円)であったことを公表した。
7月の建設支出は、前月(1兆5634米ドル)比で0.3%増加。6月は前月比で微減していたが、再び増加に転じた。前年同月の建設支出は1兆4396米ドルで、前年同月比では9.0%増加した。アメリカにおける建設市場は需給両面の逼迫により低迷気味だったが、健全化の兆しが示唆されている。
建設支出はアメリカのGDPの約20%という非常に大きな割合を占めるため、景気動向を予測するための「先行指標」のひとつとして、大きな関心を集めている。同じく米国商務省国勢調査局により集計されている、「新設住宅着工件数(Housing Starts)」「新築住宅販売件数(New Home Sales)」と共に、注目しておきたい米建設関連指標のひとつ。
公表された統計に関するその他の情報は、以下の通り。
・6月の建設支出は、8月2日(米時間)に公表された1兆5522米ドルより上方修正され、1兆5634米ドル
・民間建設支出は前月比0.3%増の1兆2310米ドル。住宅部門は前月比で0.5%増加したが、非住宅部門は前月比で0.2%減少
・公共建設支出は前月比0.7%増の3378米ドル。住宅部門は前月比で1.1%、非住宅部門は前月比で0.6%で、ともに増加
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