国土交通省と厚生労働省は来年度も引き続き、建設業の人材確保・育成に向けた取り組みを連携して実施する。このほど発表した2022年度予算概算要求に、建設キャリアアップシステム(CCUS)の普及促進に向けた取り組みなど関係施策を盛り込んだ。
引き続き建設産業の働き方改革を推進。CCUS関連では、人材確保等支援助成金に「建設キャリアアップシステム等普及促進コース(仮称)」を新設。建設事業主団体が実施するCCUS技能者登録料等の補助やCCUS登録等に係る代行申請手続、就業履歴を蓄積するカードリーダーの導入等に対し支援する。また、CCUSを活用して女性の入職・定着を促進する取り組みも実施する。
建設職人の安全や健康の確保の取り組みとしては、労災保険に特別加入している一人親方等に対する安全衛生教育や現場への巡回指導を実施。足場からの墜落・転落災害の防止対策をでは、専門家による診断の実施や診断結果に基づく現場に対する指導・支援等を行う。
そのほか、建設業許可の申請手続き等のデジタル化を推進(デジタル庁一括計上)。電子申請システムを構築し、2022年中に試行。2023年1月から運用開始するとしている。
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